そこにあるだけで美しいもの。月とあなたと、自分。
きれいな月。。
月は空にただあるだけで美しい。
なのに、
自分はただあるだけでは美しくない。正しくない。
人間はただあるだけでは美しくない。正しくない。
そんな考えが、ずっと頭に流れている。
だから行動の裏側には常に
心をこがす焦りと
不安がつきまとう。
「あるだけで美しい」という情動なしに、
行動によって、「美しい」とか「素敵だ」とか「すごいね」と比較される。
たとえば月が「空にただあるだけ」なことに耐えられなくなって、
ある日とつぜん、空でダンスをし始めたとして、
その月をみて同じように美しいと思うだろうか。。
思わない気がするのです。
でも今の私は「世界にいるだけ」「この世界に生まれただけ」なことに耐えられずに、ダンスをしているようなものでしょう。
耐えきれなくて踊るダンスと、認めたうえで踊るダンスは、まったく違う気がする。
人の行動も言葉も表現も、あらゆる「動」をはがしていった奥にある
「そこにいるだけのひと」を、私はまだみたことがない。
おそらく、美しさを私はまだ感じられない。
私の行動も言葉も表現も、あらゆる「動」をはがしていった奥にある自分を
「美しいね。」と言える日がいつか来るのかなぁ。